10Oct
ヒアルロン酸という言葉を聞いたことがない方は少ないでしょう。
美容液やクリームに含まれる定番の保湿成分で、特に乾燥肌の救世主として多くの製品に配合されています。
でも最近、SNSで「ヒアルロン酸だけを使うと乾燥する」という話を目にすることが増えていませんか?
化粧品開発者として、私も、この話題には少し驚きました。でも、冷静に考えるとその「乾燥」の原因は、実はヒアルロン酸そのものではなく、その使い方にあるんです。
そうでないと、よく美容外科でするヒアルロン酸注入では、顔がしわしわになってしまうということが起こりえます。そんなことは実際に見たことも聞いたこともありません。
ヒアルロン酸の保湿メカニズム
まず、ヒアルロン酸の基本的な働きを理解していきましょう。
ヒアルロン酸は水分保持のスペシャリストで、たった1gで6リットルもの水を保持できると言われています。
この特性が、肌に潤いを与えるためにとても効果的な理由です。
しかし、ここで重要なのは「どこから水分を引き寄せるか」という点です。
ヒアルロン酸は、肌表面に存在する水分を保持するだけでなく、湿度の高い環境下では空気中から水分を取り込みます。
しかし、空気が乾燥している場合、ヒアルロン酸は肌内部の水分を引き出してしまうこともあるのです。これが「ヒアルロン酸が乾燥を引き起こす」と言われる原因の一つだと考えられます。
ヒアルロン酸美容液だけではNGな理由
ここで誤解が生まれるのは、ヒアルロン酸を使った後に十分な保湿をしないことです。
ヒアルロン酸美容液を塗ることで一時的に潤いを感じるかもしれませんが、そのままでは時間が経つと水分が蒸発してしまい、逆に肌が乾燥する可能性があります。
私も実際に、ヒアルロン酸だけでパッチテストを行ったことがありますが、ものすごく乾燥して過剰反応を起こしたことがあります。
ですが、正しいケアをすれば、問題なしです。
ヒアルロン酸の正しい使い方
それでは、どうすればヒアルロン酸の効果を最大限に引き出し、乾燥を防ぐことができるのでしょうか?ここで私が実践している3つのTIPSを紹介します。
1. ヒアルロン酸の後には必ず保湿クリームでフタをする
ヒアルロン酸美容液を塗った後は、必ず保湿クリームやオイルで水分を閉じ込めることが大切です。ヒアルロン酸は水分を保持するだけではなく、蒸発も促進してしまうことがあるため、クリームでしっかりとフタをして、肌の水分を守りましょう!
2. 湿度の低い環境では、重ね付けを意識する
特に冬やエアコンの効いた部屋など、乾燥した環境ではヒアルロン酸だけに頼らず、セラミドやスクワランなどの油分も併用しましょう。これにより、乾燥から肌を守りながら、ヒアルロン酸が持つ水分保持力を最大限に活かせます。
3. 朝のスキンケアでの活用
ヒアルロン酸は夜だけでなく、朝のスキンケアにも取り入れるのが効果的です。日中の外的刺激(紫外線や乾燥)から肌を守るために、ヒアルロン酸美容液を使い、その上から日焼け止めや保湿クリームを重ねることで、潤いをキープできます。
追記:ヒアルロン酸セラムや原液を「たっぷり使う」美容法に注意
逆にSNSでは、「保湿をたっぷりしましょう」というキャッチフレーズと共に、ヒアルロン酸セラムや原液を多量に使う美容法が広まっているのをよく見かけます。確かに、ヒアルロン酸は肌の保湿に非常に有効な成分ですが、実は「たっぷり使うほど良い」というわけではありません。
なぜ危険なのか?
ヒアルロン酸は、水分を保持する能力が高いため、適量を使うと効果的ですが、過剰に使うことで逆に肌が乾燥する可能性があります。これは、前述のように、環境の湿度が低い状況では、ヒアルロン酸が肌内部の水分を引き出して蒸発させてしまうからです。さらに、ヒアルロン酸原液や高濃度の美容液を多用することは、肌への負担を増やし、かえってトラブルの原因になりかねません。
適切な使い方を心がけて!
ヒアルロン酸は、適量を守ることが大切です。美容液を使う際は、1〜2プッシュ程度で十分な効果が期待できます。その後、必ず保湿クリームなどでフタをすることが、乾燥やトラブルを防ぐための重要なステップです。
ヒアルロン酸の効果を最大限に活かすためにも、過剰な使用は避け、正しいスキンケアのステップを守りましょうね。
まとめ
ヒアルロン酸美容液だけを使って乾燥してしまうのは、ヒアルロン酸自体のせいではなく、その使い方に問題がある場合が多いのです。適切に保湿クリームやオイルを使ってフタをすることで、ヒアルロン酸はその保湿力を最大限に発揮し、肌を潤いで満たしてくれます。
ヒアルロン酸を正しく使って、乾燥知らずのもっちり肌を手に入れましょう。肌に負担をかけずに、効果的なスキンケアができるはずです!
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